2017年5月23日火曜日

NANAIRO TRIP.day1 『忘れないうちに。』

そう。
思い出は記憶に残るもの。

しかし月日が経つに連れて1コマ1コマ減って行く。
残念ながら人間とはそうゆうもの。

だからこそ書き留めて行く事にする。

今からお話する事はそんな記憶の中の1つ。
小さな小さなお話。

うっかり忘れなうちに。



これは2017年、暖かくなってきた頃の出来事。
たった2日間の中の、ほんの一部の出来事。

理由はわからない。
気付けば一人ボートを積み、お決まりの道具を詰め込み、そこに向かっていた。

向かう先は七色ダム。
日が暮れ出した週末、俺は浮ついた気持を抑えながら車をはしらせた。
ミュージックは風の音。

ぽんこつのオーディオよりは遥かに心地いい。

2時間半ばかりすれば現地についた。

誰もいない。
電波も無い。

ちょっと怖い。。。

それもそうだ。
会った事の無い人と、こんな電波の無い山奥で夜11時に待ち合わせだ。
ド変態としか言いようが無い。

水辺には異様な程の魚、魚、魚。
うーわめっちゃおる!
バスおるかなー!?!?

って思った瞬間、そんな事どうでも良いやと気付く。

ホントにくるのか?
来たらしばかれるのか?
ってゆうかここであってるのか!?

そんな事を考えていると車が1台こちらに向かって来た。

真夜中のヘッドライトは眩しすぎて何も見えない。
多分この車なんだろうなと見つめる。

ロイ君だ。

違うかったら多分しばかれている所だ。

ってゆうかこのなんだかB級小説のような変なしゃべり方をやめたいと思う。

初めまして!
ロイ君と握手を交わす。

今回の総まとめ役だ。

挨拶を交わし、とりあえず飲みますかと乾杯。
何度も言うが初対面。
真夜中の11時過ぎ。
山奥で2人きり。

完全にホモだ。

お互い危険はないか探り合いながら会話をかわす。
どうやらホモではなさそうだ。

そんな事を考えていると、仲間がやって来た。
初めましてとご挨拶。



ランタンを灯して宴の始まり。
やっぱり釣り人。

一瞬で会話が弾む。

星がすごい。

自然な景色に関しては俺たちは恵まれている趣味人。
これも醍醐味。



完全に寒そうな人と
完全に余裕な人。



都会では味わえない寒さもまた魅力的。
そんな時間を過ごしているとまた仲間が到着。

静岡勢だ。
さらに乾杯。

良い前夜祭が出来た。

話していると夜明けは早い。


朝だ。


かゆい虫も消えた。


そらその顔なるわ。
逆やもん。




一気に釣り人の目に変わる。



皆良い顔をするもんだ。




さぁ、出船だ。


Mr.ホリはずっとエロ画像に夢中。


しかし何度見ても、水に浮いた朝は格別だな。


俺はタック氏と初めての釣り。


ロイ船の石っしゃんは熱い気持でフルキャスト。

実に良い朝だなとキャストを繰り返していると名ポイントが目の前に。

立ち木に向かってヒュルヒュルぽちゃん。
ちょんちょんちょんと竿先をあおるとブラックバスが食らいついた。

すこーん!!!!

お決まりのスッポ抜けからの始まりか。
上等だ。

繰り返し竿をふっているとルアーがスッと消し込んだ。
必殺!
電撃フッキング!
&ゴリ巻き!!!


わーい。


これが七色ブルーギルです。

さ。元気に帰ってもらいましょう。

タック氏となんでもない会話を繰り広げる。

すこん。

そんな時程ブラックバスってやつは食らいつく。
本間にゴリ巻き。

遊ばない。
遊ぶ余裕はゼロ。

そしてアゴを掴みキャーーーーーッチ!!!

どどん!!


あ、間違えた。


どどどん!!



今年もこんにちわ!
SSのキラキラにやられちゃったね。

感無量でまたねって。
奇麗なブラックバスだこと。

そのごはタック君に1発えー食らいつきがあるもののフックアップならず。

そうこうしているとなんだかばかでかい変な声が聞こえる。
なにか叫んでいる。

あいーん!
あいーーーん!

にしか聞こえない。

一体何をいっているんだと、声の聞こえる方にボートをはしらせる。

ようやく声がハッキリ聞こえ出す。
やばいでかい!これはでかい!
でかいよー!こーれはでかい!!!

声がデカすぎてなにがなんだか解らないが思いっきり突っ込まれているのがかすかに見えた。

そこまで何秒かかったか全く覚えていない。

たどり着くと手にはモンスター。

カズヤだ。
雄叫びとゆうかわめき声が七色をゆらす。

俺たちも叫び倒す。
そんなお騒がせのブラックバスがこいつ!!!!!!


間違いなく七色モンスター!
ナイスプロポーション!!
カズヤの顔は真っ黒!!!!!



カズヤ氏もびっくり!


みんなもドびっくり!!!
まさにスーパースター!!!!!


最高のフィールドに最高の仲間達にかこまれたこのブラックバスはカズヤ氏の記録的な魚となった。


ブラックバスとのお別れは早いもんだ。
別れを惜しみながら、ありがとうと優しく手を離し元気でなと背中を押す。

これぞブラックバスゲームだ。

ブラボー!と皆でカズヤ氏を祝す。
よくやってくれた!と皆で喜びを分かち合う。

これが俺たちのブラックバスフィッシングだ。



きずけば太陽は真上。
約束のお昼に合わして最高のストップフィッシング。



しかし昼間は暑い。


若干疲れた体にグッと味付けが効いたりゅう氏の鶏肉がリラックスさせる。
こりゃあうまい。


午前の釣りとカズヤ社長のたわいもない話で食べる鶏肉は最高の昼飯だ。
※でかすぎる魚を釣ったんであだ名が社長になりました。



いやー、しかしでかかった。
傷一つないビッグワン。

空も飛びたくなるわけだ。

その現場にでくわせた事もまた最高の贅沢。
午後組のスイッチを入れるには完璧すぎる魚だ。

スイッチが入り過ぎた石川氏は旨い鳥と太陽で撃沈。

このまま動く事はなかった。



コテージの受付と晩酌のアテの準備に専念するため俺とロイ氏、りゅう氏は皆にパワーを送りこの場を後にした。

この時、午後も打ち続けたメンバー全員がおもっくそスカをくらうとは誰も思ってもいなかった。




続く。

































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