2017年8月23日水曜日

168 SURFACE MONSTER.

夏は暑く冬は寒い。

何年かに1度は2メートル程の減水に出くわすが、
水位の上下は年間を通してもほぼ無し。
減って80cm。

故にこの細い2つの川を塞き止めたリザーバーは年中オーバーハングで覆われている。

18歳の俺がこのリザーバーに訪れてからもう16年が経つ。

初めてサーフェイスプラグのみで挑んだこのリザーバー。
自信満々の俺を何の生命観も感じさせずに叩きのめしたこのリザーバー。

俺のSURFACE GAMEがここから始まった。


何度も訪れているのに毎回違う表情を見せてくれるホームグラウンド。
この日もなんら変わらない水位にいつもより白く濁った水。

あまりリザーバーの状況で良し悪しは決めない方だが、やっぱり白い水は気持良くない。
せっかくの景色もなんだかイマイチ。

プラグもなんだかご機嫌ななめ。

朝一番にダムサイトの筋へ。

ドン。

さい先良く安心の1本。

ドン。

これは一日なんも無く終わるパターンかと思いきやもう1本。

この時点で数バイト。
パターンは見つけた。
完全に1つ。

この後もそのパターンでええサイズを2本のがす。
悔し過ぎる。

朝から湿度が酷い上に小雨まで降ってきやがった。
水もいつもの時間に動き出す。

濁りの気持悪さから逃げれる場所はわずか。
ここでの色々な経験を頭に、この日のホームとパズルを組む。

年間を通してもあまり無い状況だが、何度かは経験済み。
見なくてもどこがどうなってるかは想像がつく。

時間は10時半。
少しの風とたまに雨。

一か八か濁りが濃くなる方へ突き進む。

どんどん真っ白になっていく。

エンジンは絶好調。
どんどん突き進む。

目当ての場所が見える手前でストップ。
ドチャ濁り。

全然OK。
予想通り。

操船を交代。

距離を取ってくれとこの日の相方に。

もっと。
もっと距離を。

納得の距離感が出たところでロッドを構える。

よっしゃいくぞ。

真っ白の中を静かに進みながらキャストしていく。
ゆっくりとその場所が見えて来た。

ほらな。
どクリアや。

真っ白との境目が丁度そこにデカい奴らが集まるポイントや。
ロングキャストな。

そう言ってジワジワ距離をつめて行く。

ここにはいつもバカデカい奴がいる。
ただトップウォータープラグでスイッチを入れるのはこの状況を利用するしかない。

いままでそうしてここで何本もデカいのに口を使わして来た。

その境目にさしかかる。
この日の境目は絶好のライン。

ハングがあり太い立ち木が何本か立つ、どクリアでどシャローなエリア。

慎重に冷静にフルスウィングでサイドからぶち込む。

2、3度入れ直す。

キャストは完璧。

デカいニゴイが気配を感じ、逃げて行く。

でない。

この時、嘘の様に太陽が顔を出す。
シャローの景色が明確に一面に広がる。

魚の気配は無い。
いつも通り。

もう一度フルサイド。

黄色いプラグをねちっこく首をふる。
これがこの日のパターン。

流れが当たる場所なだけに5度ほど首を振るとラインが走る。
そのタイミングで違和感を出さない為にゆっくりリーリング。

これがこの日のパターン。

あかん。
口を使わない。

奥からはまたデカいニゴイが2本、尾っぽも振らず
すーっと出て来る。



太陽のタイミングの悪さに腹が立った次の瞬間、

一瞬にして全身に鳥肌が立つ。







ちがう。

奴だ。






プラグと奴はかなり距離はあるが完全にロックオン。

流れに乗り尾っぽも振らず、底を這いつくばる程の低い位置から
真下に入る寸前で急浮上。





「食うぞ!」



スパン。









不安定だが自信はあった。

ただ、こんなバケモンだとは全く思っていなかった。


プラグは勿論LIFE BAIT。



一瞬放心状態に入るが、デカい奴が食って来たときは
プラグがういて来ないか1秒程待つ癖がある。

完全に水面に俺のプラグが無い事を確認しバットをフルパワーで入れる。

遊んでる訳じゃない。
張りのあるパワフルなアンバースポットごと去なされる。

ゆっくり体を揺らし
ゆっくり頭を左右に振り
余裕でどんどん突っ込みやがる。

クリアな水が余計に焦らせる。

しかしボート際の水深はわずか身長程。
これ以上は潜る事はできない。

次の手を出そうとした瞬間、顔面を砂利底に突っ込み出す。


え?
こいつ何してんの?


フックが1本外れた。
やばい。

まだ顔面を突っ込む。
違和感のあるプラグの掛かった側をなすり付けてやがる。

ここまで生きて来た訳や。


あかん。
外される。


今思えば俺はその時コンマ何秒か、諦めたのかも。



しかし俺はドラグをガン絞め。
バットを掴んでフルパワーで持ち上げる。

少し浮かせたがまたスイッチが入りそうな泳ぎを見た瞬間、
ラインを掴みロッドを離す。
指が切れてもどうでも良いから無理矢理引き上げた。

フック1本皮1枚。

ここでガッツリハンドランディング。

今まで掴んだ事は無いが、アゴを掴んだ瞬間解った。




いったやろ!!
MONSTERや!!!






















なんなんこの口を手で持てる魚。
かっこいいなー。

小学校3年生の俺が見た何かの1ページ。

初めてサーフェイスプラグのみで挑んだこのリザーバー。
自信満々の俺を何の生命観も感じさせずに叩きのめしたこのリザーバー。

俺のSURFACE GAME全てがここから始まった。





初めて訪れた日の様に空は晴れ渡り
こだわり続けたハンドランディングでの初めてのMONSTER!!!



貯水量1680000トン!!!!!
ここがやっぱり俺の庭!!!!!!!












LETS GO
NEXT STAGE.

2017年8月21日月曜日

7.1oz ポケットTシャツ追加注文のお客様へ

こんばんは。

7.1ozポケットTシャツを追加注文して頂いたお客様にご報告です。

大変遅くなりましたが今週には商品が完成予定ですので、検品を早急に済ませ
お客様へお届け致しますので申し訳ございませんがもう少々お待ち下さい。

宜しくお願い致します。

RESULTQUALITY 西田

2017年8月8日火曜日

7.1oz pocketTshirt 追加注文について

こんばんは。

RESULTQUALITY
7.1oz ポケットTシャツを追加注文頂き有り難うございました。

盆明けに刺繍が入り、完成となる予定です。
いつもながらお時間頂き有り難うございます。

まだまだ厚手の半袖は出番があるかと思いますので着回して頂ければ嬉しく思います。

それでは完成次第早急に発送して行きますので宜しくお願い致します。

RESULTQUALITY西田